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注連縄(しめ縄)の作成と頒布(販売)

今年もしめ縄の作成が始まりました。鹿児島県枕崎市で作成しています。社頭で頒布(販売)しています。注文は受け付けていません。

熊本からい草を購入して作成しています。青々したしめ縄は清々しい気持ちにさせてくれます。例年、決まった方が決まった品を受けていただけることが多いので例年通り作成します。

主に氏神祭りを依頼頂く方、枕崎の神社、近隣の方へ頒布しています。

しめ縄材料の説明

■大麻(たいま/あさ)
・神社で使われる玉串/大幣等に用いられる。国産麻の栽培数は少なく高級品。
・作り方により独特の艶がでる
・大きなサイズを作ると材料代だけで数十万の価格になる
・デメリット:高い

■い草 当社はこれ
・神社で使われる軾(ひざつき)/円座に用いられる。熊本産が有名
・い草の緑色と匂いが爽やか
・神殿前、社頭軒先、神棚等雨が直接当たらない場所に用いられる
・当社では熊本の農家からい草を購入し鹿児島で作成している。材料代も上乗せされる。

■稲わら
・通常のしめ縄といえばこれ
・水に強い
・芯に巻き付けるながら練る方法と、藁を捻りながら練る方法等いくつか作り方がある。
・餅米の稲わらがコシがあり長いので綺麗な注連縄が作れる。しかし、近年の餅米稲も改良され長さが三分の二程になり食用米と同じで作りにくくなっている。
・コシヒカリ等最近の食用米は茎が堅く短い。災害には強いが練りにくい。堅いため下処理に時間が掛かる。
・藁を選る。木槌で叩く。選別。計量。下処理。芯作り。2本練り。3本目追加。整形、手延長。髭取り。つらつら~~、と一本の注連縄を作るのに何時間も掛かる。しかし、安いネット販売の品と比較され、謝礼をまともに貰えず作る人が居なくなりつつある。鹿児島県 労務単価 令和3年 事業主が労働者一人の雇用に必要な経費は加重平均、29,728円。時給3,750程。これに材料材等が加算されるが頂ける頒布価格が見合わずみんな辞めていく。地元で作成される方を大事にされてください。
・当社では稲わらで作っておりません。何度も問合せを受けますが作りません。

■水草・菅(すが/かや/すすき 雑草)
・水草とは川べりや田んぼの土手など水があるとこに生えてる雑草の総称
・菅とはそこらへんに生えている多年生の草(無料)の総称なのでこれで作っているしめ縄は安い。
・激安しめ縄は大体これで作っている。一番安いのは中国産雑草で作った輸入品
・比較的水に強くどこにでもあるので、かやぶき屋根、菅笠に用いられてきた
※菅笠(すげがさ。昔の人が頭にかぶっていた三角にとんがっている笠)

■紙
・神社で使っている大幣の紙を交換するときにでた古い紙で作ったりする
※大幣(おおぬさ。お祓いの時に神主がふる白いふさふさしたやつ)
・神主が何度もお祓いした紙なので何となくご利益がある気がする
・デメリット:作るのにすごく手間がかかる

 

しめ縄の形
■大根締め/筒胴 当社はこれ
・中央が太く両端が細い
・作るのに手間が掛かり価格が高くなる

■ゴボウ締め
・片側だけが太い。長いのは作れない。
・作る手間が大根締めにくらべ四分の1以下。お手頃に提供できる

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